メンバーのチカラを
引き出す鼓舞者

モチベーターはメンバーの力を引き出す鼓舞者です。単に指示を出すのではなく、メンバー一人ひとりの知識や経験を尊重し、それらを活かすことで全体のパフォーマンスを向上させます。こうした働きかけにより、チーム全体のモチベーションを高めつつ、目標に向かってチームの団結を強化します。
豊富な経験や知識を基に、課題に対する解決策を見つけ出すことが、彼らの基本的なアプローチです。モチベーターはこのようにして、メンバー同士の信頼関係を大切にし、絆を何よりも大切にする姿勢でチームを献身的に支えるのです。
長所、強み
モチベーターはメンバーとの信頼関係を重視し、メンバーの感情や本音を理解することで、思いやりのある行動を取れる温厚さが強みです。メンバー全員と仲良くすることを好み、利他的な精神を持つため、チーム全体の雰囲気を良好に保つことができます。メンバーの成功を自分の成功と同じように喜び、メンバーの成長を心から応援できることが特徴です。
メンバーの知識や経験を重視するため、多様な視点やアイデアを取り入れた、よりクリエイティブな解決策を見つけられる点が長所です。経験談やアイデアなどに対して好奇心旺盛な態度で積極的に耳を傾けるため、周囲の人々は自分の意見が価値のあるものとして認識するでしょう。これらの長所はチーム全体の士気を高める重要な要素となります。
短所、弱み
モチベーターは積極的にメンバーの声に耳を傾け、意見やアイデアを取り入れようとしますが、その情報の信頼性を十分に考慮しきれていない場面があります。誤解を生んでしまったり、適切な解決策から遠ざかってしまうことがありうるため、正確な情報や数値に基づいた議論を促進することが課題です。
他者の感情を理解し、共感することに優れていますが、相手の気持ちを重んじるあまり、自分の意思や状況を後回しにしてしまうかもしれません。チーム全体の目的に沿って自分の意見を伝えるなど、「メンバーの気持ち」と「起こりうる問題の予測」とのバランスを重視することで、モチベーターの強みを発揮することができるでしょう。
キャリア観
モチベーターがキャリアを築く際に重視することは、周囲と信頼関係を構築しつつ、仕事に熱心に取り組める環境で、豊富な経験や知識を積むことです。対人関係を構築し、相手にポジティブな影響を与えようとします。メンバーとの信頼関係を築き、周囲を笑顔にする役割において、特に能力を発揮するでしょう。
メインの仕事と並行しながら、面白そうなプロジェクトがあれば参加してみるなど、好奇心を満たす機会を求めます。このような特性は、対人コミュニケーションを求められる職種において、想像力や工夫する力が必要とされる分野で充実したキャリアを築けるでしょう。モチベーターの強みが発揮される職業の例として、家庭教師、芸能マネージャー、フロントスタッフ、ジェネラルマネージャーなどが挙げられます。相互理解を深めながら周囲を導く役割において、彼らの強みが活かされることでしょう。
やる気につながる仕事
モチベーターの仕事のやる気の源は、メンバーと協力して目標を達成することや、他者への貢献にあります。周囲の人々と手を取り合い、共同作業を通じて困難な状況を打破しようとします。そこで自身の努力が評価され、結果として社会に良い影響を与えたと感じることで、モチベーションが高まります。また自分の役割を通じて他のメンバーに良い影響を与えたり、メンバーの助けとなることが、最も大きなやる気となります。
メンバーの経験や感性を大切にしながら、自己成長が促進できる業務においてやる気が出やすいです。他者と持続的かつ積極的にコミュニケーションを取りながら、リーダーの役割を担うなど自身の才能をいかんなく発揮できる環境でやる気が保たれます。
ストレスの原因
モチベーターは他者への貢献や共同作業を行うことによって、仕事に楽しさを見出します。そのためチーム内での協力が少なく、毎日の業務が単調である場合、自分の価値を実感できず、モチベーションが低下しやすいです。さらに、コミュニケーションの機会が少ないと孤立感が深まり、他者にどのように貢献できているかを把握できないため「意味のない作業を続けている」といった感情になり、ストレスが蓄積されてしまいます。
規律や制約が多かったり、厳格な管理体制や細かな指示に縛られたりする職場環境においても、フラストレーションが生じやすいです。他者から学ぶことが好きなモチベーターにとって、学ぶ機会が限られている場合にも不満を感じることが多いかもしれません。
対人関係
周囲と信頼関係を築き、チームで協力して目標達成することを求めるメンバーと相性がいいと言えます。豊かな感性を基にメンバーに寄り添うコントリビューターや、マイペースにチームに活気を与えるエンターテイナーとも協力しやすいでしょう。人間関係の良さを重視して、メンバーの知識や経験を参考に判断するメンバーと友好的な関係を築くことが可能です。
あなたと同じタイプであるモチベーターをはじめとした、人間関係を重視しつつも合理的に議論を進めるプロフェッショナルとの協働においても、効果的なパートナーシップを築くことができます。プライベートでは、相手の感情に気を使いながら、自分の意志で物事を進めようとする人々とも親密で有意義な友人関係を築くでしょう。
このタイプと一緒に仕事をする時の注意点・ポイント
モチベーターが部下の場合
周囲との協調を重視するモチベーターの部下は、チームの一員として大きく貢献し、共同作業を通じて知識や経験を積極的に共有することに価値を感じています。彼らの能力を引き出すには、仕事の意味や価値を見いだせるように促すことが重要です。「このような単純作業でも、皆が協力することで大きな成果につながる」など、仕事の大きな目的を一緒に考えることで、彼らのモチベーションを高めることが必要です。
彼らのエネルギーを活かすには、定期的に学びの機会を提供することが大切です。新しいデータ分析の手法や問題解決のアプローチ方法を学ぶ機会を設けることで、部下の成長を促し、より一層チームに貢献できるように支援することが成功の鍵です。
モチベーターが上司の場合
メンバーの意見を尊重しながらチームを導くモチベーターの上司と働く際、彼らの指示の意図や業務の背景を理解し、目標の重要性を把握することが必要です。まず部下として「このように目標設定した理由として、こういったことを考慮したからでしょうか?」と確認や質問などを行い、コミュニケーションを図りましょう。さらに上司が円滑に動けるように、将来的に必要となる業務の準備や、現時点で未整理のタスクに積極的に取り組むことも効果的です。
何か困ったことや些細な問題が生じた際には、積極的に相談しましょう。上司が期待している成果が不明なときや、メンバー間の協力がうまくいかない場合など、オープンにコミュニケーションを取ることで、上司と強固な信頼関係を築くことが可能です。
モチベーターが同僚の場合
モチベーターの同僚との協働では、お互いにサポートし合う姿勢が求められます。同僚が取り組んでいるプロジェクトについて積極的に関心を示し、自分の体験や知識を惜しみなく共有することで、双方のパフォーマンスが向上するでしょう。また「このような考え方もあるから、少し文章をこう変えた方が良いかもしれないね」など、具体的なフィードバックを行うことが喜ばれるでしょう。
お互いを理解し、信頼関係を築くためには、積極的なコミュニケーションが欠かせません。定期的にカジュアルな会話を行い、お互いの意見や価値観を理解し合う努力が必要です。さらに、同僚に対して心からの尊敬と受容の姿勢を持つことで、チーム全体が協力し合う雰囲気が醸成され、メンバー全員が自分の役割を果たすことにやりがいを感じられるようになるでしょう。