エンターテイナー

豊かな感性で
活気を与える愛嬌者

エンターテイナーは豊かな感性と信念で周囲に活気を与え、マイペースにチームに貢献する愛嬌者です。メンバー同士が理解し、互いの考えを尊重し合うことを重視しています。各メンバーが自由に意見を言える環境を作り、職場の雰囲気を和やかに保つ役割を果たしています。
経験に基づく決定を重視し、自身やメンバーの感じたことや見たことなど、実体験から得た情報から解決策を見つけ出すことが彼らの基本的なアプローチです。自分の意思で決めることを好みますが、争いは好みません。エンターテイナーはこのようにして、互いに意見を主張しつつも、支え合う環境を大切にする姿勢で、チームの勝利へと貢献するのです。

長所、強み

エンターテイナーは置かれた環境にひるむことなく、堂々と自分の意見を主張できる点が強みです。自分の理想や理念をしっかりと持ち、それを考えや行動で表現することで、周囲の人々の意識やモチベーションを向上させていきます。過去の成功や失敗を活かしつつ、直感を用いて判断するため、素早く決断できるのが長所です。
また、チームメンバーが相互理解を深め、協力関係を築くことを重視します。定期的にブレインストーミングを実施するなど、メンバーの考えを自由に表現できる空間を提供し、意見の違いを尊重することで、チーム全体の結束力を高めます。困難な状況や予期しないトラブルに直面した際でも、互いを支え合い、解決策を見出せるようなチームを作るための重要な役割を担います。

短所、弱み

エンターテイナーは決断が速い一方で、難しい情報の整理や、複雑なデータの分析を避けてしまうことがあります。必要な情報を見過ごして誤った判断をする可能性もあるため、事実やデータに基づき、焦らず論理的に解決策を導き出すことが課題です。任されたタスクや締め切りを守るために、未完了のタスクリストを作成して優先順位をつけたり、進捗をメンバーに共有したりすることで、計画性を身に着けることが必要です。
周囲に活力を与え、プロジェクトを前進させることは得意ですが、モチベーションが低下した際に自発的な行動が減る傾向にあります。日々、明確で達成可能な目標を意識するなど、仕事の目的を心に留めて業務にあたることで、エンターテイナーの強みをさらに発揮することができるでしょう。

キャリア観

エンターテイナーがキャリアを築く際に重視することは、仕事内容が興味深く挑戦的であること、人とのつながりを大切にする仕事に関わることです。経験を重視し、さまざまな業界や職種の人々との交流を好むため、多様な経験や新たな視点を積むことで、相手の感情やニーズをより深く理解できるようになるでしょう。新たな事業や業務を積極的に引き受けることで、幅広いスキルの習得につながり、自己成長を促進できるとともに、仕事に対する充実感を深められるでしょう。
また、異なる業種や業務に触れ、知識や経験を広げることで充実したキャリアを求めます。エンターテイナーの強みが発揮される職業の例として、救急救命士、イベントプランナー、教育担当者、商品・サービスの営業などが挙げられます。また危機的な状況において迅速に対処する必要がある役割においても、彼らの強みが生かされるでしょう。

やる気につながる仕事

エンターテイナーのやる気の源は、他者との関わりや、変化や刺激が豊富な環境によって引き起こされる好奇心にあります。豊かな感性を持ちチームワークを大切にしているため、助けを求めるメンバーに素早く気づき、積極的に手を差し伸べようとします。そのため自分の経験や知識を活かしてメンバーや顧客を助けたり、喜ばせたりしようとする業務でやる気が保たれます。
また、相手の満足や喜びを直接感じられる業務や、上司やメンバーから良い評価を受けた際に、モチベーションが最も高まるでしょう。自分が行ったことのない新しいやり方を試す際にも、やる気が出やすいです。様々な人と関わりつつ信頼関係を築く役割や、多様な経験を得て対応力を鍛える必要のある業務でも、仕事への興味や関心が保たれます。

ストレスの原因

エンターテイナーは経験や知見などを活かして、素早く適切な判断を行うことを好みます。そのため複雑な情報を処理して論理的な解決策を導く業務など、高い正確性や長時間の集中が求められる場面で、ストレスを感じます。他者との調和や円満な人間関係を重視しているため、チームの協調性が低い企業文化や、人と関わることが少ない事務作業などにおいても、フラストレーションが溜まりやすいです。
まわりからどう思われているかが気になるため、ネガティブなフィードバックを受けたり、直すべき点を指摘されたりした際には、大きなストレスや緊張を感じます。他者の感情に敏感に気づくことができるため、「嫌われてしまったかもしれない」と感じた際には特にストレスを感じます。

対人関係

他者との協調を大切にしつつ、自分の意思を貫くことも重視するため、同じく協調性と自分の意思を大切にするメンバーとの相性がいいと言えます。メンバー同士の信頼関係を大切にしつつ、自身の知識や経験からチームを導くライザーや、データや理論から論理的に解決策を導くフォアランナーとも協力しやすいです。他者との交流を重視し、相手の気持ちを察知しようとする人々と、刺激的な関係を築くことが可能です。
あなたと同じタイプであるエンターテイナーをはじめとして、メンバーと協力することを重視し、鋭い洞察力を持つプロフェッショナルとの協働においても、効果的なパートナーシップを築くことができます。自身の価値観や理想に共感し、信頼関係を大切にする人々と、尊敬しあう関係を築くことができるのです。

このタイプと一緒に仕事をする時の注意点・ポイント

エンターテイナーが部下の場合

メンバーとの調和を重要視するエンターテイナーの部下は、多くの経験や知識から素早く適切な判断を下すことに価値を感じています。彼らの能力を引き出すには、多くの人と交流できる業務を任せ、様々な経験や考え方に触れさせることが重要です。失敗しても大きな問題にはならない程度の裁量を与えて、彼らが考えた新しい手法を試させることで、彼らのモチベーションは高まります。
彼らのエネルギーを保つためには、小さな成功でもフィードバックしてあげることが効果的です。ネガティブなフィードバックを行う際には、「こういう点が良かった。この観点を踏まえることで、より成長できると思う」など、批判と受け取られないよう注意を払いつつ、成長へと導くことが成功の鍵です。

エンターテイナーが上司の場合

協調性を大切にするエンターテイナーの上司と働く際は、他者との交流を図り、積極的に業務に取り組むことが大切です。まず周囲のメンバーと積極的に意見交換や情報共有を行い、相互理解を深めましょう。さらに会議で発言する際には、上司やメンバーの意見を理解したことを示しつつ、自分の意見を伝えることが良好な関係の構築に繋がります。
上司の判断基準が曖昧だと感じた場合、丁寧かつ率直に質問することが、彼らを理解する鍵となります。「お忙しいところお手数をおかけしますが、再発防止のために、どのような判断基準だったのか教えていただけますか?」などと具体例を用いて質問することが効果的です。上司に提案する際にも具体的な事例を用いることで、彼らの理解や共感を得やすくなるでしょう。

エンターテイナーが同僚の場合

エンターテイナーの同僚との協働では、経験や知見を共有し、相互理解を深めることが重要です。業務の進行状況や問題点について気軽に意見を交換するなど、互いが相談し合うことで信頼関係が生まれ、その結果としてサポートし合う機会が増加します。「この業務、一緒にやろうよ!」などの共同作業のきっかけとなる軽い声掛けが喜ばれるでしょう。
彼らの良い点を意識的に伝えることで、チームの雰囲気をさらに良好に保つことができます。彼らの努力や成果を積極的に褒めることで、相手の自己肯定感が高まります。より一層モチベーションを引き出されたことにより、彼らはチームにさらなる活気を与えることでしょう。

性格タイプ一覧へ